はじめに
第八回の先手中飛車の問題集をはじめていきたいと思います。
前回記事
第七回 先手中飛車の問題集第八回 先手中飛車の問題集
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問題その1
開始日時:2019/01/07 01:05:12
棋戦:R対局(長考)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△8七歩成とした局面です。
次の一手で後手の投了となりました。
▲6五桂(投了図)が絶好の捌きとなりました。
以下△6五桂は飛車を取れますし、△同銀も▲5三角成で後手玉は寄りです。
振り飛車は左桂の捌きが急所です。
問題その2
開始日時:2019/01/06 22:58:20
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
6五の地点で銀交換が行われた局面です。
後手は△1三角~△3六歩のような狙いがあります。
次の一手は捌きの足掛かりを作る一手です。
▲7八飛(下図)が次に▲7四歩からの捌きを見せた一手です。
以下、△8六歩▲7四歩△8七歩成▲8四角△7八と▲7三歩成△8八と▲6二と(下図)
と一直線に攻め合って勝負しました。
形勢は難解ですが、先手の玉が一路遠い分だけ終盤で生きる展開になりそうです。
問題その3
開始日時:2019/01/04 02:38:21
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△6四歩として銀取りに歩を突いた局面です。
ここは▲7六銀か▲5四銀の二択です。
▲7六銀はおだやかな一手ですが、△2二玉▲8九飛△8三歩(参考図)と進むと一局ながら後手陣の方が伸展性のある将棋です。
(本譜局面図再掲)
ここは▲5四銀(下図)が好手です。
△同銀と取りますが、そこで▲4四角(下図)が用意の一手で、▲1一角成と▲7一角成の両狙いです。
以下、△4三金▲1一角成△2二銀▲5五歩△4五銀▲1二馬△1一銀打▲同馬△同銀▲5四銀(下図)と進んで先手有利です。
問題その4
開始日時:2019/01/04 03:01:22
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△8七歩として8筋の突破を目指してきた局面です。
ここは切り返しの好手があります。
▲9六角(下図)が8七の歩取りと▲6三角成を見せた攻防の一手です。
ここで△5二金右は▲8七角で先手十分です。
本譜は△8八歩成▲6三角成 △5三金 ▲4一馬(途中図)
△同玉▲5五歩△5二金引▲2二角△3三角▲同角成△同桂▲5四歩△7八と▲2二角(下図)と進んで先手ペースです。
問題その5
開始日時:2019/01/04 03:29:07
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
先手中飛車に対して後手が角道保留左美濃に組んだ将棋です。
後手の△8六歩に対しての次の一手が巧妙でした。
△8六歩に対して▲同歩と取るのは以下△7五飛▲7八飛△同飛成▲同銀△1三角(参考図)と進んで難解な勝負です。
後手としても△1三角から角を活用できる展開になれば満足です。
(本譜局面図再掲)
本譜はここで▲7七桂(下図)と跳ねました。
△8七歩成に▲6五桂(下図)として中央に桂を活用します。
以下、△8八と▲5四歩△同歩▲8八飛△7五飛▲5三歩△4二金寄▲7六銀打(下図)として中央に拠点を作り、形勢は難解ながら先手が捌きに成功しました。
第八回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回の問題集では駒がぶつかっているギリギリのタイミングでの捌きの問題が多かったです。
駒はぶつかっている瞬間が最も働いているともいわれます。
上手くいけばきれいに駒が捌ける展開に持っていけるでしょう。