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第四回 角換わり腰掛け銀の問題集

はじめに

第四回の角換わり腰掛け銀の問題集をはじめていきたいと思います。

前回記事

第三回 角換わり腰掛け銀の問題集

第四回 角換わり腰掛け銀の問題集

説明
問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。

問題その1

https://shogi.io/kifus/238514

開始日時:2018/12/16 11:30:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+Incinerator+20181216113000
先手:gikou2_1c
後手:Incinerator

先手が▲6七金左として馬に当てた局面です。

先手としては攻めの番が回ってきたら▲7一飛のような手が狙いとなります。

ここで後手の次の一手が厳しい一手でした。

△7七銀(下図)が次の△7八銀打の詰めろを見せた寄せの好手です。

以下▲7八銀には△8八銀打▲6九玉△7八銀成▲同玉△8九銀不成(参考図)として後手の攻めが続きます。

(本譜局面図再掲)

△7七銀に本譜は▲同桂としましたが、以下△同桂成▲7八銀△6七成桂▲同銀△7七歩▲6八玉△7六桂(下図)と進んで後手が攻め切りました。

問題その2

https://shogi.io/kifus/238515

開始日時:2018/12/16 09:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+Incinerator+nnue_dolphin1_1213+20181216090001
先手:Incinerator
後手:nnue_dolphin1_1213

後手が△1三角として飛車取りに角を打った局面です。

先手としてもここでうまく指さないと次第に苦しくなります。

▲4一銀(下図)がこの瞬間に成立する意表の一手です。

以下①△6一玉には▲2一飛成、②△同玉も▲2一飛成でそれぞれ先手優勢です。

本譜は△同飛としましたが、以下▲3二成桂(下図)としてこの時に▲4一銀の効果で後手の飛車取りとなっています。

以下、△2四角▲4一成桂△6一玉▲2二飛△2九飛▲5一成桂△7二玉▲5三金(下図)と進んで先手の攻めの方が速く、有利となりました。

問題その3

https://shogi.io/kifus/238516

開始日時:2018/12/11 16:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+Apery+20181211160000
先手:gikou2_1c
後手:Apery

先手が▲6五銀として銀を取った局面です。

ここは攻めと受けの両方を考えつつ指し手を決めていきたいところです。

△7七銀(下図)として相手陣を薄くします。

先手としても7六に拠点が残ったままでは戦いにくいので▲7六銀としますが以下、△7八銀不成▲同玉△6一金打(下図)と進めたのが後手の狙いで、金を入手して飛車を捕まえることに成功しました。

問題その4

https://shogi.io/kifus/238517

開始日時:2018/12/11 12:30:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+Hidarigin_Subspecies+20181211123000
先手:gikou2_1c
後手:Hidarigin_Subspecies

先手が▲7六歩として受けに回った局面です。

駒の働きの差で後手の方が形勢は良いですが、次の一手はさらに有利の拡大を目指す一手です。

△3五歩(下図)がなかなか気づきにくい一手です。

以下①▲同歩には△3六歩、②▲2六飛には△3四桂が痛打となります。

よって本譜は▲同角としましたが、△5五桂(下図)が狙いの一手でこれで6七の金を取りにいきます。

△5五桂に▲4六桂としましたが△6七桂成▲同金△6三銀(下図)としておいて駒得の後手が有利です。

問題その5

https://shogi.io/kifus/238518

開始日時:2018/12/11 15:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+Marble+20181211150000
先手:gikou2_1c
後手:Marble

終盤の局面で先手が▲4四歩とした局面です。

後手玉も先手の馬筋に入っているので油断ならないところです。

ここは決めに出ます。

△7三金(下図)がハッとする一手で、先手の馬筋をそらすことにより△8六飛を実現しようという一手です。

対して▲4二馬とするのは△同銀とした時に先手玉が△8八角以下の詰めろとなるので後手勝ち筋です。

よって本譜は▲同馬としましたが、以下△8六飛▲5七銀△同成銀▲5八金△5六銀(途中図)

▲2八飛△8八歩成▲同金△5八成銀(投了図)

まで74手で後手の勝ちとなりました。

投了図以下

①▲同飛は△6七銀不成、②▲同銀も△6八金▲同玉△8八飛成以下の寄り筋です。

第四回 角換わり腰掛け銀の問題集のまとめ

今回の問題集ではハッとするような捨て駒での攻め筋が多く見られました。

捨て駒自体はその後の展開に清算がなければただの駒損になってしまいますが、用意の継続手があれば立派な手として成立します。

少しずつでもいいので先の展開を読めるようになると意外な攻め筋も読めるようになるでしょう。

第五回に続く。

参考書籍

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