はじめに
先手中飛車はアマチュア、プロを問わず人気の高い振り飛車で、その勝率も高いです。
菅井竜也七段が公式戦で連採し高勝率を挙げています。
今回から先手中飛車の指し回しを問題形式で学んでいきたいと思います。
第一回 先手中飛車の問題集
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。
問題その1
開始日時:2019/01/31 00:50:27
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3328)
後手:後手
次の一手で後手の投了となりました。
▲7五歩(投了図)
まで41手で先手の勝ちとなりました。
▲7五歩が後手の飛車を狙った機敏な一手です。
△同歩には▲7四歩、△8四飛には▲8二歩△同銀▲7四歩で先手優勢です。
問題その2
開始日時:2019/01/31 11:05:59
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3328)
後手:後手
次の一手で後手しびれました。
▲5四歩(投了図)
まで39手で先手の勝ちとなりました。
▲5四歩が厳しい一手でした。
以下、5四の歩を取るのは▲4四角~▲6六角が痛打となります。
△7七角成~△5四歩も▲4四歩~▲6六角で先手勝ち筋です。
問題その3
開始日時:2019/01/31 12:23:41
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3328)
後手:後手
▲2二角成 △同 玉 ▲7一角(下図)で先手の攻めが決まりました。
▲2二角成に△同銀でもやはり▲7一角があります。
8二の飛車取りと▲5三角成の筋が厳しいです。
本譜は▲7一角以下、△6二飛▲同角成△同銀▲6一飛△3二銀▲8一飛成(下図)と進んで先手優勢です。
問題その4
開始日時:2019/01/26 02:57:57
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3321)
後手:後手
後手が△3三桂と跳ねた局面ですが、ここで先手に仕掛けのチャンスがあります。
▲1五歩 △同 歩▲1三歩(下図)が機敏な仕掛けです。
本譜は以下、△同香▲同角成△同玉▲8九香(下図)と進んで後手の飛車を取りにいき先手有利です。
▲1五歩 △同 歩▲1三歩に△8七歩も以下、▲1五香△8八歩成▲6八金△8七と▲1二歩成△同香▲1三歩(参考図)と進んで1筋を破って先手有利です。
問題その5
開始日時:2019/01/24 07:01:27
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3321)
後手:後手
後手陣は今の状態は2二の角が玉の逃げ道を無くしています。
よってここは強く戦います。
▲6五歩(下図)が好判断です。
ここで△7三銀と引くようでは▲7五歩と手を戻して先手有利です。
よって後手も△7六歩として攻めてきますが、角を逃げずに▲6四歩(下図)が強手です。
本譜は以下、△7七歩成▲6三歩成△7六と▲6二歩△同金▲7一銀△8四飛▲6二銀不成(下図)と進んで先手勝勢です。
以下、▲5二と~▲4一金の狙いが厳しく残っています。
第一回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回は角筋を生かす問題が多かったです。
・5五の角で飛車を狙う。
・▲6六角で王手飛車を狙う。
・▲7一角で飛車銀取り。
先手中飛車は角道を止めずに戦うケースが多いので、このように角筋を生かして攻め筋を組み立てる展開も多くなります。
第二回に続く。