はじめに
第七回の先手中飛車の問題集をはじめていきたいと思います。
前回記事
第六回 先手中飛車の問題集第七回 先手中飛車の問題集
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問題その1
開始日時:2019/01/13 21:57:24
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3317)
後手:後手
後手には次に△7八と~△8九飛成という確実な攻めがあります。
先手としてもここは緩めず攻めていきたいところです。
ここは▲3四銀(下図)として上部から攻めるのが好判断です。
以下、△3二金上には▲3三銀成△同金▲3四金打(参考図)としてやはり上部を抑え込んで先手指しやすい形勢です。
(本譜局面図再掲)
▲3四銀に対して本譜は△同金としましたが、以下▲同金△2三銀▲同金△同玉▲4三歩成(下図)と進んでやはり敵陣を破り先手優勢です。
次に▲4五銀が▲3四銀打以下の詰めろとなります。
問題その2
開始日時:2019/01/12 02:02:00
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△8六角と飛び出した局面です。
ここは実戦的な手段があります。
▲2二角成 △同 金 ▲4四歩(下図)が相手の玉形を薄くしつつ、手に乗って攻めかかる好手順です。
▲4四歩以下、△同銀▲5二飛成△6三角▲2二龍(途中図)
△同玉▲8三歩△同飛▲4三金(下図)と進んで後手寄り形です。
問題その3
開始日時:2019/01/12 07:25:08
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△5四歩▲同歩△同金と動いてきた局面です。
ここは後手陣に隙が生じました。
▲3三角成 △同 角 ▲6三銀(下図)が飛車金両取りとなり痛打です。
以下、△5三金引▲5二銀不成△同金引に▲5四飛(下図)が好手で、6四の銀取りと3四の歩取りを見せて振り飛車らしい軽い一手です。
そして△5三銀▲3四飛△8八角打▲6一飛△5一歩▲5四歩△6二銀▲9一飛成△9九角成▲6四香(下図)と進んで先手勝勢です。
問題その4
開始日時:2019/01/10 21:05:04
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△8五歩とした局面です。
先手は金銀が囲いから離れていますが、3~4筋が厚い構えです。
ここは後手陣の弱点を攻めます。
▲3五歩(下図)が後手陣の弱点である桂頭を狙う一手です。
以下、△8六歩▲3四歩△8七歩成▲3三歩成△同角▲5五歩△同歩▲3四歩△2二角▲3三桂(下図)と進み、
次に▲2一角の詰めろを見せて、先手の攻めが続く形です。
問題その5
開始日時:2019/01/10 22:14:35
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が1筋から仕掛けてその後△8八歩として桂取りに歩を打った局面です。
ここは厳しい一手があります。
▲8五香(下図)が後手が8筋に歩を打てない欠陥を突いた厳しい一手です。
以下、△9二飛には▲8三香成、△7二飛には▲6一銀があります。
本譜は▲8五香に対して△同飛としましたが、以下▲同歩△8九歩成▲1二飛(下図)から攻めて先手勝勢です。
第七回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回の問題集では実戦的な指し回しが多く見られました。
実際の対局では派手な手よりも、俗っぽい指し手のほうが多く見られます。
俗手を積み重ねて勝つことも勝利には大事です。
第八回に続く。