はじめに
第六回の先手中飛車の問題集をはじめていきたいと思います。
前回記事
第五回 先手中飛車の問題集第六回 先手中飛車の問題集
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問題その1
開始日時:2019/01/14 04:27:55
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3317)
後手:後手
先手中飛車から先手が▲1九飛と1筋に飛車を転回させて仕掛けた局面。
ここで急所の一手があります。
▲2四歩(下図)が後手陣の弱点をつく好手です。
次に▲2三角から香車を取り、▲1五香からの1筋突破が狙いです。
▲2四歩に本譜は△5七角としましたが、以下▲2三角△2二玉▲1二角成△同飛▲1五香△同飛▲同飛△2四角成▲1二飛打(下図)で後手陣を破ることに成功しました。
問題その2
開始日時:2019/01/14 12:56:28
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3317)
後手:後手
先手の中飛車左玉に対して後手が三間飛車で対抗した将棋の序盤戦。
次の一手も手筋です。
▲3三歩(下図)が焦点の歩で必修手筋です。
以下△同角には▲3四飛△4六歩▲4三銀△1二飛▲3七桂(参考図)と進み、次に▲4五桂を狙って先手優勢です。
▲3三歩に対して本譜は△同飛としましたが、▲5四歩△3五歩▲同銀△同銀▲同飛(途中図)
△同飛▲5三歩成△同玉▲2二角成(下図)
と進んで陣形差が大きく先手勝勢です。
問題その3
開始日時:2019/01/13 04:23:44
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3347)
後手:後手
後手が△7六銀と出た局面です。
振り飛車らしい軽い一手で対応します。
▲5六飛(下図)が好手です。
▲5六飛に対して△7五歩は▲5四歩△同歩▲同飛△9四歩▲8四角(参考図)で次に▲7四飛があり先手有利です。
▲5六飛に対して本譜は△7七銀成としましたが、以下▲同角△6四桂▲5九飛△8六歩▲同歩△8五歩▲6六角(途中図)
△8六歩▲5四歩△同歩▲8四歩△8二飛▲8三銀△8一飛▲7二銀不成△5一飛▲8三歩成(下図)と進んで先手優勢です。
問題その4
開始日時:2019/01/13 20:00:58
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3317)
後手:後手
先手中飛車に対して後手が中住まいで対抗した将棋です。
後手陣は中央は厚い構えですが、弱点がありました。
▲9五歩(下図)と端から仕掛けたのが好判断でした。
以下、△同歩には▲9八飛とし、△8四飛▲3八銀(参考図)で機を見て9筋から攻めていけば先手作戦勝ちです。
(本譜局面図再掲)
▲9五歩に本譜は△8六歩としましたが、▲同角△9五歩▲9八飛(投了図)
まで35手で先手の勝ちとなりました。
次に▲9五香があり、△8四飛には▲7八金△3二金▲9四歩として9筋から攻めていけば先手良しです。
問題その5
開始日時:2019/01/13 20:17:51
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3317)
後手:後手
6六の地点で銀交換がおこなわれた局面です。
次の一手は振り飛車らしい一手です。
▲6八飛(下図)が角取りと▲6三飛成を見せた好手です。
以下△5七銀には▲6七飛として△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛に▲6八金(参考図)で先手捌け形です。
(本譜局面図再掲)
▲6八飛に本譜は△5七角成としましたが▲6三飛成 △6二金 ▲6六角(投了図)
まで39手で先手の勝ちとなりました。
①△同馬には▲同龍、②△3三銀にも▲6二龍△同飛▲5七角△6九飛成▲6八金△9九龍▲6五桂で先手優勢です。
第六回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回の問題集で先手中飛車側が軽く捌く展開が多かったです。
また、最初に中飛車にしてから9筋や1筋に飛車を転回する指し方も多く、振り飛車のエッセンスが詰まった指し手の宝庫でした。
第七回に続く。