はじめに
第五回の先手中飛車の問題集をはじめていきたいと思います。
前回記事
第四回 先手中飛車の問題集第五回 先手中飛車の問題集
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問題その1
開始日時:2019/01/16 06:30:00
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
銀交換のあとに後手が△5四歩とした局面です。
玉形は先手のほうが良いのでここは攻めていきたいところです。
▲8三銀(下図)が好手です。
以下、△7一飛には▲8二銀成△5一飛▲7二成銀△5三飛▲7三成銀△同金▲4五桂(参考図)のような進行で攻めが続きます。
▲8三銀に対して本譜は△5二飛としましたが、▲7五歩△9四銀▲7四銀不成△6二金▲8四角△5三飛▲7三角成△同金▲4五桂(下図)で先手優勢です。
問題その2
開始日時:2019/01/16 10:21:06
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
先手中飛車に対して後手が角道保留左美濃にした将棋の序盤戦。
後手の△7三桂はやや危険でした。後手の陣形が壁形の今がチャンスです。
▲6八飛(下図)が次に▲6五歩からの捌きを狙った一手です。
以下、△7五歩に▲6五歩(下図)
が決断の一手で、△7六歩▲9五角△9四歩▲6四歩△9五歩▲6三歩成△7七歩成▲同桂△7六歩▲7三と△7七歩成▲6一飛成(下図)と進んで敵陣に龍を作り、先手優勢です。
問題その3
開始日時:2019/01/16 11:30:00
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
図の局面は先手銀得ではありますが、6五の桂を取られると後手にも楽しみが出てきます。
ここはうまい攻めがあります。
▲7二銀(投了図)が攻めの好手です。
▲7二銀以下、①△6二金には▲9五角△8三歩▲8四角△同歩▲8二飛、②△7四金には▲5三桂成△同銀▲5四歩、③△5二金にも▲6三銀成△同金▲5三桂成△同銀▲9五角△8二飛▲5一角成でそれぞれ先手優勢です。
問題その4
開始日時:2019/01/15 02:34:31
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3319)
後手:後手
先手が▲4五桂と跳ねて△4四角と進んだ局面です。
先手は角筋を生かして攻めていきます。
▲5三桂成(下図)の桂捨てが好手です。
以下△同角には▲5四歩△4四角▲5五銀△同角▲同飛(参考図)で先手の攻めが決まります。
▲5三桂成に対して本譜は△同金としましたが▲4五歩(投了図)
まで47手で先手の勝ちとなりました。
△3三角に▲3四歩で攻めが決まります。
問題その5
開始日時:2019/01/15 08:52:42
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3319)
後手:後手
先手の駒は全体的にのびのびとしており、もう一押しといったところです。
やはり駒を前進させていきます。
ここは▲3五歩(参考図)も有力で先手ペースです。
本譜は▲8五桂(下図)としました。
以下△同桂には▲8六歩として、桂を取ってからの▲4三桂が楽しみとして残ります。
▲8五桂に対して本譜は△同飛としましたが以下、▲7四歩△6五桂▲7三歩成△5二銀▲6二と△8七飛成▲6四銀(下図)
と進んで中央突破に成功しました。
第五回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回の問題集では先手中飛車側がうまく駒を捌いていく展開が多かったです。
やはり振り飛車の醍醐味は中盤での捌きにあります。
一見捨て駒のようでも、その後数手進めばその捨て駒が生きて駒が捌けていくというケースもあります。
いろいろな攻めのパターンを覚えておくとよいでしょう。
第六回に続く。