はじめに
第三回の先手中飛車の問題集をはじめていきたいと思います。
前回記事
第二回 先手中飛車の問題集第三回 先手中飛車の問題集
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。
問題その1
開始日時:2019/01/20 21:50:13
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3321)
後手:後手
先手中飛車対後手居飛車穴熊の将棋の中盤戦。
継続の攻めは?
ここは▲8四飛もありますが、△同飛▲同角△5一銀(参考図)と進むと先手有利ですが後手にもまだ楽しみがあります。
問題図では▲4四飛(下図)が最善です。
次に▲4一飛成があります。
仮に△4三銀打とすると▲同飛成△同金▲4四銀(参考図)と上部から攻めかかれば先手勝ち筋です。
▲4四飛に対して本譜は△同角としましたが以下、▲同歩△7九飛▲4三歩成△4九飛成▲3二と(下図)と攻め合って先手勝勢です。
問題その2
開始日時:2019/01/19 11:36:24
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
後手が△5七歩と歩を垂らした局面です。
先手の方針は?
ここは△6五桂を怖れず▲同 飛(下図)と取るのが好判断です。
以下、△6五桂▲同 銀△同 歩に▲5五桂(下図)が用意の切り返しで先手有利です。
問題その3
開始日時:2019/01/19 12:18:52
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
後手が△4四銀と上がった局面です。
先手の次の一手は?
▲5九飛と下段に引くのも一局ではありますが、△6四歩▲7七銀△6三銀(参考図)と進むと後手としても不満のない展開です。
問題図では▲4四飛(下図)が決断のよい一手です。
本譜はここで後手の投了となりました。
以下の進行例としては△同歩と取り、▲8三銀△同飛▲6五角△4三金▲8三角成(参考図)と進んで形勢としては互角ですが、先手の仕掛けは成功となります。
問題その4
開始日時:2019/01/19 13:28:03
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3321)
後手:後手
後手が△1二香として居飛車穴熊を目指してきた局面です。
先手陣は速攻を意識した駒組みですがここでどう指すか。
▲2五桂(下図)がこのタイミングでの仕掛けです。
角がどこに逃げても▲4五歩で角の斜めのラインで攻めが続きます。
本譜は△2四角としましたが▲4五歩△4六角▲2九玉△3七角成▲4四歩△同金▲5四歩(下図)と進んで先手の攻めが決まりました。
問題その5
開始日時:2019/01/18 03:20:22
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3320)
後手:後手
先手中飛車に対して後手が左美濃に組んだ将棋の中盤の難所。
先手としてはうまく駒を捌きたいところです。
▲5五角(下図)が捌きの好手です。
以下、①△7三桂には▲7四銀、②△6四歩にも▲同銀△5四銀▲5三銀成△5五銀▲4三成銀△同銀▲5五飛(参考図)で先手の攻めが続きます。
▲5五角に対して本譜は△9二飛としましたが、▲5四歩△同銀▲同銀△同金▲9一角成△同飛▲5四飛(下図)と進んで先手指しやすい形勢です。
第三回 先手中飛車の問題集のまとめ
今回の問題集では大駒をうまく活用する問題が多かったです。
やはり先手中飛車は飛角を縦横無尽に活用していくのが醍醐味の戦法だと思います。
囲いは美濃囲いが基本となり、相手の陣形にもよりますが囲いの堅さで先手中飛車側が勝っている場合も多いです。
そういった時は多少強引でも攻めが繋がりさえすれば攻め合い勝ちが望めます。
攻めパターンを多く持っておくと戦いを有利に進められるでしょう。
第四回に続く。