はじめに
第二回の角換わり腰掛け銀の問題集をはじめていきたいと思います。
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問題その1
開始日時:2019/02/26 11:30:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+Yupanki+20190226113001
先手:gikou2_1c
後手:Yupanki
△8八歩▲同玉と一歩を使って玉を釣り上げた局面です。
次の一手も攻めをつなげるためには大事な一手です。
△5五角(下図)が攻めの第一歩です。
以下、▲6六角△8六飛▲8七歩△6六飛(途中図)として飛車角交換に出るのが好手で、
▲同歩△同角▲7七金△同桂成▲同銀△同角成▲同玉△7六歩▲同玉△8八角(下図)と進んで、まだ難しいところはあるものの攻めている後手が勝ちやすい将棋です。
問題その2
開始日時:2019/03/11 15:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+YB+20190311150002
先手:gikou2_1c
後手:YB
先手が▲9八桂として王手を防いだ局面です。
後手としても先手に6三の地点にと金が作られている上に、後手の攻め駒も決して多くはないために、ここからうまく攻めていかないと切れ筋に陥ってしまうところです。
ここは△7七歩成(下図)が攻めを続ける好手です。
以下▲同金寄には△4六飛で角を取ることができます。
実戦は▲8六銀と飛車の方を取りましたが、以下△7八と▲7一飛△6一歩▲7八飛引成△9七銀▲7六金△7五歩(下図)と進んで先手陣には火がついており後手優勢です。
問題その3
開始日時:2019/03/03 06:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+YamamotoNao.+20190303060003
先手:gikou2_1c
後手:YamamotoNao.
先手が▲4六桂として次に▲5四桂を狙ってきた局面です。
中盤の難所ですが、次の一手は重要です。
ここで△6三銀と銀を逃げると▲6五銀右(参考図)とされ、先手が息を吹き返します。
(本譜局面図再掲)
ここは△8六飛(下図)として角を取ってしまうのが好判断です。
以下、▲同歩△6六歩▲7一飛△7七銀(下図)と進み、後手の攻め合い勝ちが望めます。
▲5四桂△同歩▲5一銀には△3一玉▲6二銀不成△2二玉として逃げ込むことができます。
問題その4
開始日時:2019/03/03 04:30:01
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+YamamotoNao.+20190303043005
先手:gikou2_1c
後手:YamamotoNao.
先手が▲8六歩とした局面です。
これで局面は収まったかのように見えましたが、先手陣には隙が生じていました。
△3六歩(下図)が好手で先手はしびれました。
以下▲同金には△3九角(参考図)で後手大優勢です。
(本譜局面図再掲)
本譜はここで▲6六角としましたが、以下△3七歩成▲同金△3九角▲5八飛△5七桂成▲同角△同角成▲同飛△8三桂(下図)と進んで後手の攻めが続く形です。
問題その5
開始日時:2019/02/13 17:30:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+gikou2_1c+YAGURA+20190213173001
先手:gikou2_1c
後手:YAGURA
△8八歩▲同玉として先手の玉を釣り上げた局面です。
ここは攻め駒に活を入れます。
△5五銀(下図)が好手です。
以下▲同銀には△8六飛▲8七歩△3六飛(参考図)として3六の金を素抜くことができます。
(本譜局面図再掲)
本譜は▲3四歩△同銀▲3三歩△同金▲3五歩として攻めの姿勢を見せましたが、以下△5六銀▲同歩△9八歩▲3四歩△同金▲9八香△6九角▲8七銀△3六角成(下図)としてやはり3六の金を取り後手優勢です。
第二回 角換わり腰掛け銀の問題集のまとめ
- 中盤で△8八歩▲同玉として玉を釣り上げる指し方は頻出します。玉を上がらせた効果により新たな攻め筋が生じます。
- △8六飛と走った手は縦横に飛車が利いており、その両狙いが効果的になることが多いです。
- 離れ駒がある場合は攻め筋が生じやすくなります。うまい攻めがないかを考えるようにしましょう。
第三回に続く。