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第二回 凌ぎの手筋の問題集

はじめに

終盤で寄せの速度計算を行うことは時に重要となりますが、凌ぎの場合においても一手の猶予を得てから寄せに転じるというケースが多々あります。

自玉と相手玉の状況をしっかり把握し、正確な速度計算を行うことが勝利への道となります。

では二回目の凌ぎの手筋の問題集を始めていきましょう。

前回記事

第一回 凌ぎの手筋の問題集

第二回 凌ぎの問題集

説明

問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。

問題その1

https://shogi.io/kifus/237050

開始日時:2018/12/09 21:30:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+T.N.K+AZUKI7+20181209213002
先手:T.N.K
後手:AZUKI7

T.N.K vs. AZUKI7 (2018-12-09 21:30)

先手が▲5二金として後手玉に迫ったところです。

次に▲5三金とされるとほぼ受けなしになります。

どのように受けるのがよいでしょうか。

△3二玉(下図)が受けの好手です。

以下▲5三金には先手の馬筋から玉がそれたので△4五飛(参考図)として飛車を走ることができます。

本譜は△3二玉に対して▲4二金 △同 銀 ▲同 馬 △同 玉 ▲4四歩(下図)と進みました。

上図▲4四歩の局面は次に▲5五桂と跳ねると厳しいですが、まだ大丈夫です。

▲4四歩から△8七歩成 ▲同 金 △3一桂 ▲4三銀 △同 桂▲同歩成 △同 玉 ▲5五桂打 △3三玉(途中図)

▲5三飛 △2二玉 ▲5二飛成 △4二歩(下図)と進みました。

先手は後手玉に迫りますが、攻め駒がやや不足しているように感じます。

上図の△4二歩は大駒は近づけて受けよの格言に沿った受けの一手で、ここで△3二金と受けると▲4三桂成(参考図)と食いつかれて千日手コースです。

△4二歩以下は▲4三桂成 △3一銀 ▲4二成桂に△7四角(下図)が好手で後手が凌ぎきりました。

上図以下

▲8二龍 △2九角成 ▲3一成桂 △同 玉 ▲2二銀 △4一玉 ▲2一銀不成△7二歩で先手の攻めが続きません。

問題その2

https://shogi.io/kifus/237054

開始日時:2018/06/11 14:00:01
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+YO482QQR_i7-7600U+hyson+20180611140004
先手:YO482QQR_i7-7600U
後手:hyson

YO482QQR_i7-7600U vs. hyson (2018-06-11 14:00)

△5九同桂成とした局面です。次に△6九金までの詰みがあるのでその筋を防ぐのが急務ですが、どのように受けるでしょうか。

▲8七金 (途中図)

△5八銀不成▲7八玉 △6七歩成 ▲8八玉(下図)と進みました。

△5九同桂成に対して①▲同飛は△4八銀不成 ▲2九飛 △5七銀成 ▲7九玉 △6七歩成(参考図)と進み、そこで▲2四歩と指せば先手がわずかによさそうですが恐い変化です。

また②▲7九玉も△6七歩成 ▲同 金 △5八銀不成(参考図)で形勢不明の終盤戦です。

ここは▲8七金(途中図再掲)が意表の受け方です。

以下△5八銀不成(△6七歩成からの詰めろ)に▲7八玉△6七歩成▲8八玉(本譜局面図再掲)と早逃げします。

▲8八玉に対して△7八金▲9七玉△7七と(参考図)

は先手玉が詰めろになっていないので▲2四歩とし、以下△8七と ▲同 玉△8八金打 ▲9七玉 △7七桂成 ▲2三銀 △1三玉 ▲7七桂△同 金 ▲2五桂 △2四玉 ▲3三桂成 △同 玉 ▲5五角△4四歩 ▲2四銀(参考図)が一例で先手の勝ちとなります。

(本譜局面図再掲)

本譜は▲8八玉に△7七桂成 ▲同 桂 △2五歩としましたが▲5五角打(下図)が攻防の角打ちで先手優勢となりました。

問題その3

https://shogi.io/kifus/237055

開始日時:2019/02/02 10:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+Hinatsuru_Ai+nnue_dolphin1_1213+20190202100003
先手:Hinatsuru_Ai
後手:nnue_dolphin1_1213

Hinatsuru_Ai vs. nnue_dolphin1_1213 (2019-02-02 10:00)

▲2二龍の王手に対して△7三玉と逃げた局面です。

先手玉は壁銀になっており、次に△5九馬とされると受けが難しくなります。

ここで攻撃を考えた凌ぎのテクニックがあります。

▲9七桂(下図)が8九に逃げるスペースを作りつつ次に▲8五銀や▲8五桂打を狙った一石二鳥の一手です。

以下△4七馬▲8五桂打 △7四玉 ▲6六銀 △同 銀 ▲同 歩 △8二歩 ▲8九玉(参考図)と進み先手に分のある終盤戦です。

参考図以下

△6九銀には▲7九金 △6七角 ▲7八歩として受けることができます。

第二回 凌ぎの手筋のまとめ

  • 大駒は近づけて受けよの格言は受けのテクニックとして広く使えます。
  • 自玉が詰めろになっていないかをよく確認し、詰めろでないならば攻めに転じて一手勝ちを目指します。終盤での速度計算はとても大事です。
  • 攻撃を考えた受けのテクニックは時に重要となります。一石二鳥の効果があるので逆転のテクニックとしても有用です。

参考書籍

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