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第三回 三間飛車の問題集

はじめに

前回の記事の最後に、

こうして見てみると、三間飛車関連の本はとても多く発行されているのがわかります。

アマチュアに人気がある理由もわかりますね。

と記しましたが、また新しい三間飛車の本が出るようです。

著者は居飛車対振り飛車の対抗形を好む、杉本和陽四段

対三間飛車で有力とされているエルモ囲い急戦居飛車穴熊に対する戦術書のようです。

全三間飛車党必見ということで今から楽しみにしておきます。

前回記事

第二回 三間飛車の問題集

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第三回 三間飛車の問題集

説明

問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。

問題その1

https://shogi.io/kifus/237317

開始日時:2019/03/19 13:54:36
棋戦:R対局(長考)
先手:Hefeweizen(3378)
後手:後手

先手の▲6八飛に対して△6二飛と受けた局面です。

後手の駒の配置に着目した次の一手があります。

▲1五歩(下図)が歩の入手を図る一手で、一歩を手にしての▲5四歩を狙っています。

以下、△同 歩 ▲同 香 △1四歩 ▲同 香 △同 銀 ▲5四歩(下図)と進んで狙いが実現し、先手優勢です。

問題その2

https://shogi.io/kifus/237318

開始日時:2019/03/18 14:33:45
棋戦:R対局(長考)
先手:先手
後手:Hefeweizen(3378)

先手が▲7五角とした局面です。後手の陣形の方が堅いのでここからさばきを狙います。

△3六歩(下図)がさばきを狙う一手です。

△3六歩に対して①▲同歩は△4五歩▲1六飛△4六歩▲3一角成△3七歩(参考図)で後手有利です。

参考図以下

以下▲3七桂には△2五桂がぴったりです。

②▲同飛も△同飛以下敵陣に飛車を打ち下ろせば、陣形差で後手有利です。

問題その3

https://shogi.io/kifus/237320

開始日時:2019/03/16 06:12:29
棋戦:R対局(早指2)
先手:Hefeweizen(3367)
後手:後手

後手が△8六歩として8筋を突破しようとしてきた局面です。

ここで軽い好手があります。

▲7五飛(下図)が次に▲7四歩を狙った好手です。後手に歩がないのを見越しています。

以下、△8七歩成▲7四歩 △8五桂 ▲7三歩成 △7七桂成 ▲6二と(下図)と進みましたが、

陣形差ではっきり先手が有利です。

問題その4

https://shogi.io/kifus/237323

開始日時:2019/03/15 03:00:27
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3353)
後手:後手

後手の居飛車穴熊は堅いですが、ここで攻めをつなぐ好手があります。

問題図で▲5六香は△4一桂(参考図)ですぐに攻め切ることができません。

ここは▲5三香(下図)が攻めをつなげる好手です。

以下△4五銀には▲5二香成△3三角に▲4五歩(参考図)で▲5三歩成などが残り、先手に楽しみが多い将棋です。

▲5三香に本譜は△同歩としましたが、以下▲同歩成△4四歩▲4二と△同金上▲6六角△4五歩▲8八角打(下図)と進んで先手優勢です。

上図以下

△6九龍には▲2二角成△同金▲3一銀が厳しい手順です。

問題その5

https://shogi.io/kifus/237324

開始日時:2019/03/09 20:19:46
棋戦:R対局(15分)
先手:Hefeweizen(3336)
後手:後手

後手が△8六歩として8筋の突破を目指してきた局面です。

ここから3手一組の好手順があります。

▲7四歩 △同 銀 ▲8五桂(下図)が3手一組のさばきの好手順です。

▲7四飛と▲7三桂成の両狙いが受けにくくなっています。

△6三金と受けるのも▲7二角△8五飛▲6三角成△同銀▲7三飛成や▲7三桂不成△同金▲2六桂といった攻め筋があり先手優勢です。

▲8五桂に対して本譜は△同飛としましたが以下、▲7四飛△7二歩▲4五桂△6二銀▲5四飛△5三桂▲3四飛(下図)と進んで先手優勢です。

第三回 三間飛車の問題集のまとめ

  • 石田流から△3六歩として仕掛けていく筋がよく出てきます。陣形差で有利ならば三間飛車側から積極的に仕掛けていき十分です。
  • 相手の歩切れを見越した指し方は時に重要です。と金で相手の金銀をはがす攻めは想像以上に厳しいです。
  • 振り飛車は特に左桂をさばくことを意識しましょう。

第四回に続く。

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