はじめに
第二回の三間飛車の問題集を始めていきたいと思います。
前回記事
角道を止める三間飛車には居飛車穴熊が天敵と言われていた時代もありましたが、最近では居飛車穴熊に対する三間側の対応策の種類も増え、居飛車側としても容易ではなくなってきています。
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第二回 三間飛車の問題集
問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。
問題その1
開始日時:2019/03/22 06:14:02
棋戦:R対局(早指)
先手:Hefeweizen(3351)
後手:後手
後手が△7四歩として次に△7五歩を狙ってきた局面です。
ここで三間飛車特有の一手があります。
▲6七金(下図)がこの際の好形です。
もし△7五歩ならば▲5九角△7六歩▲同飛△7五歩▲7八飛(参考図)として対応することができます。
本譜は▲6七金に対して△7三桂としました。
以下、▲3六歩 △8四飛 ▲4六銀 △7五歩 ▲5九角 △7四飛▲3七角 △7六歩 ▲同 金 △8六歩 ▲7五歩(下図)と進み、玉形の差もあり先手有利です。
問題その2
開始日時:2019/03/22 07:21:51
棋戦:R対局(15分)
先手:先手
後手:Hefeweizen(3351)
先手の棒銀ではじまった将棋で、△8八角成▲同玉と進んだ局面です。
玉形の差もあり、多少強引な攻めも成立します。
△4七角(下図)が厳しい一手です。
△4七角に対して▲3九飛は△3八歩▲5九飛△6九角成▲同飛△4七歩成▲同金△5八金(参考図)と食いついて後手勝勢です。
△4七角に対して本譜は▲同 金としましたが以下、△同歩成 ▲2八飛 △5七歩成 ▲2四飛 △2二歩(下図)と進んで後手勝勢です。
▲7九銀△5八と左▲7八金△6八金という要領で攻めていけば勝ちに近づきます。
問題その3
開始日時:2019/03/22 23:12:22
棋戦:R対局(早指2)
先手:先手
後手:Hefeweizen(3351)
△7六銀に対して▲8六角として次に▲5三銀成を見せた局面です。
ここで切り返しがあります。
△4二飛(下図)とするのがさばきの一手です。
以下、▲5三銀成 △4七飛成 ▲5九金右 △3三角 ▲5五歩 △6七銀成(下図)と進んで後手優勢です。
△4二飛に対して▲4六飛には△4五歩▲同飛△3三角(参考図)というさばきの好手順があります。
問題その4
開始日時:2019/03/21 19:59:58
棋戦:R対局(長考)
先手:先手
後手:Hefeweizen(3378)
先手の変則的なミレニアムに対して後手が石田流に組み替えた将棋の中盤戦です。
ここであの駒を活用します。
△4五桂(下図)がさばきの第一歩です。
以下、▲4六歩 △3七桂成▲同 桂 △3六歩(下図)と進んで攻めに活が入りました。
▲2四歩 △3七歩成 ▲2三歩成 △4七との攻め合いは先手陣に△7六桂のキズもあり、後手に分があります。
問題その5
開始日時:2019/03/20 11:10:11
棋戦:R対局(早指2)
先手:先手
後手:Hefeweizen(3378)
先手が▲9八玉と引いて端玉銀冠を目指した局面ですが、この瞬間に隙が生じました。
△9五歩(下図)が機敏な一手です。
以下、▲同 歩 △9六歩 ▲8七玉 △9五香 ▲9八歩(下図)と進み、先手陣を狭くさせることに成功しました。
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この記事では三間飛車の本のセール本をまとめてみます。
参考記事
永瀬七段は奨励会時代やプロデビュー当時はノーマル三間飛車を多用していました。
こうして見てみると、三間飛車関連の本はとても多く発行されているのがわかります。
アマチュアに人気がある理由もわかりますね。
第三回に続く。