はじめに
第三回目の角換わりの問題集を始めていきたいと思います。
前回記事
第二回 角換わりの問題集角換わりは現在、相居飛車の将棋の中で最も指されているといってもよいでしょう。
その分、部分的な手筋を多く知っているほうが有利に戦うことができます。
第三回 角換わりの問題集
問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。
問題その1
開始日時:2018/10/22 02:39:20
棋戦:R対局(早指)
先手:JKishi18gou(3246)
後手:後手
先手が▲4五桂速攻を仕掛けた将棋です。
先手は飛車を切りましたが、次の一手で攻めが続くとみています。
▲3二角(下図)が継続の攻めです。
金取りと▲4三角成を狙い攻めが続きます。
▲3二角に△2二金としましたが以下、▲4三角成 △5二金 ▲4四馬 △4二飛▲5五馬 △4一玉 ▲2三歩(投了図)
まで39手で先手の勝ちとなりました。
①△同金には▲1一馬、②△1二金には▲3三銀△4五飛▲同馬△3三桂▲3四馬で先手勝勢です。
問題その2
開始日時:2018/10/26 06:08:35
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3234)
後手:後手
先手が▲4五桂速攻を仕掛けた将棋です。次の一手で後手投了となりました。
▲3一銀(下図)で後手投了となりました。
以下、①△同金には▲3三飛成△4一玉▲3一龍△同玉▲4二金△2一玉▲3三角成(参考図)、
②△同玉も▲3三角成△6三銀▲4三馬△5五角▲4四桂(参考図)で先手勝勢です。
問題その3
開始日時:2018/10/26 23:16:47
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3234)
後手:後手
先手が▲4五桂速攻を仕掛けた将棋です。
次の一手が攻めをつなげる唯一の一手です。
▲4四飛(下図)が強手です。
以下、△同 歩 ▲5三桂成 △5二銀 ▲同成桂 △同 飛▲6三角 △8二飛 ▲7四角成(途中図)
△2八角 ▲7三銀 △9二飛 ▲同 馬 △同 香 ▲8二飛(下図)と進んで先手優勢です。
問題その4
開始日時:2018/10/29 05:55:10
棋戦:R対局(長考)
先手:JKishi18gou(3220)
後手:後手
▲3五歩に△4三銀左とした局面です。ここから筋のいい攻め筋があります。
▲2四歩 △同 歩 ▲4四歩(投了図)
まで69手で先手の勝ちとなりました。
△同銀に▲2四飛が王手銀取りの十字飛車で決め手となります。
問題その5
開始日時:2018/10/29 15:19:46
棋戦:R対局(長考)
先手:JKishi18gou(3225)
後手:後手
先手が▲4五桂速攻を仕掛けた将棋です。
後手の△5二玉型に着目した一手があります。
▲1六角(投了図)で先手の勝ちとなりました。
▲1六角は次に▲4四飛を狙っています。
△4五銀には▲同歩と取っておけば先手優勢です。
また、△6二玉にも▲4四飛△同歩▲5三桂成△同玉▲6一角成(参考図)
という攻め筋があるので後手はとても受けにくくなっています。
角換わり▲4五桂速攻の受け方
第三回では角換わり▲4五桂の将棋がよく出てきたので、ここで▲4五桂速攻の受け方を紹介します。
基本的には下図のような駒の配置が最も隙のない待ち方です。
ポイントとしては、
・玉を4二に上がる
・△6二銀から△6三銀
の二点です。
仮に上図から▲4五桂と仕掛けた場合、以下△2二銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △4四歩▲6六角 △4三玉(下図)と進んで後手が受け切っています。
△4二玉型はこのように△4三玉と力強く受けることができるのと5三の地点に利きがあるのが強みです。
△5一玉型や△4一玉型では5三の地点に利きがないので先手の▲4五桂速攻が決まりやすくなります。
また、△5二玉型も3二の金にヒモがついていないことや▲1六角という手が間接的に玉に当たってくるので受けにくい格好です。
そして、△6二銀~△6三銀とするのも大事なところで、△7二銀と上がるとやはり5三の地点に利きがないので攻めが決まりやすくなります。
△6二銀から△6三銀とすることにより6四の歩を守るのも大きいところで、先手から▲6四角や▲6四飛という攻め筋を消しています。
繰り返しになりますが、
・玉を4二に上がる
・△6二銀から△6三銀
の二点を押さえておきましょう。
第四回に続く。