後手番早石田に対する戦い方【対策】

はじめに

三間飛車の早石田は先手、後手問わずにアマチュア間ではよく指されています。

早石田に対する定跡は確立されていない面も多く、居飛車党の方の中には頭を悩ませている方も多いと思われます。

今回の記事では将棋倶楽部24のJKishi18gouの将棋を題材として後手番早石田に対する戦い方を見ていきます。

後手番早石田に対する戦い方の実戦例

開始日時:2018/11/20 22:57:43
棋戦:将棋倶楽部24 R対局(早指)
先手:JKishi18gou(3244)
後手:後手

(初手からの指し手)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3五歩 ▲2五歩 △3二飛

後手番早石田は4手目に△3五歩とするのが第一歩です。

そして▲2五歩に対して角道を開けたままで△3二飛としました。

この後手番早石田の作戦は▲7六歩△3四歩▲2六歩▲2六歩△3四歩▲7六歩の進行の場合に有効です。

初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩の場合は振り飛車を目指す場合は△3三角と上がることになるのでまた別の将棋になります。

(上図からの指し手)
▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △7二玉 ▲2四歩 △同 歩▲同 飛

▲6八玉には△4二金(参考図)として次に△3四飛から石田流に組む指し方もあります。

また、▲6八玉に△3四飛(参考図)とする大胆な指し方もあります。

参考図以下
▲2二角成△同銀▲6五角が見えますが、△5二玉▲8三角成△7四歩として乱戦になります。

参考棋譜

開始日時:2018/11/15 11:00:00
棋戦:wdoor+floodgate-300-10F+OIL48_with_yaneuraOu+Nao.+20181115110002
先手:OIL48_with_yaneuraOu
後手:Nao.

本譜は▲6八玉に対して△6二玉とし、以下▲7八玉△7二玉から▲2四歩△同歩▲同飛と進行しました。

(本譜局面図再掲)

(上図からの指し手)
△8八角成 ▲同 銀 △2二飛 ▲2三歩 △1二飛 ▲2八飛 △3二金 ▲3八銀

▲2四同飛の局面で△8八角成▲同銀△2二飛と切り返すのは早石田での常とう手段です。

ここを▲同飛成△同銀▲2八歩とするのは乱戦模様となりますが、先手が好んで飛び込む変化ではありません。

また、△2二飛に対して▲2三角とするのは△1二角(参考図)が好手でこれは後手が成功です。

参考図以下
▲1二同角成△2四飛と進んで後手成功となります。

よって△2二飛には▲2三歩が最善です。

その後、▲2八飛から▲3八銀として駒組みを進めます。

(本譜局面図再掲)

(上図からの指し手)
△6二銀 ▲7七銀 △8二玉▲6八金 △5一金 ▲9六歩 △9四歩 ▲6六角

先手が▲3八銀と上がった局面で、△4五角として以下△2三角~△2二飛を狙いとする順がありますが、△4五角には▲6五角(参考図)とする手があります。

△2三角には▲4三角成があるので△4二銀と上がりますが、以下▲7七銀としておいて、やはり後手は△2三角とすることはできません。(▲8三角成△同玉▲2三飛成△同金▲5六角があります。)

▲7七銀に△2三金も以下▲4六歩△3四角▲3六歩△同歩▲4七銀(手順最終手)と進んでやはり先手が指しやすい形勢です。

本譜は△4五角とはせずに△6二銀から駒組みとなりましたが、数手進んでから先手は▲6六角として左右に狙いをつけました。

(本譜局面図再掲)

△1四歩 ▲1六歩 △5四角 ▲2五飛 △1五歩 ▲9五歩 △同 歩▲3五飛

後手は現状、飛車が使えていないのと、自玉の薄さが気になるところです。

△1四歩として飛車を使おうとしましたが、冷静に▲1六歩としておいて△1五歩を阻止します。

△5四角はのちの△2七歩を見せた一手ですが、▲2五飛と浮いておけば大丈夫です。

その後、▲3五飛として急所に飛車を移動させることができました。

(上図からの指し手)
△3三歩 ▲9三歩 △同 香 ▲同角成 △同 桂 ▲9五飛 △9四歩 ▲同 飛 △9二歩 ▲9五飛

▲3五飛は次に▲2二歩成の厳しい狙いがあります。よって後手は△3三歩として受けに回りましたが、今度は先手は▲9三歩から9筋の端を狙っていきました。

(上図からの指し手)
△8四角▲2五飛 △1六歩 ▲9四歩 △1七歩成 ▲同 香 △1六歩 ▲9三歩成 △同 歩 ▲2四桂

先手に次に▲9四歩と打たれないようにと後手は△8四角としましたが、冷静に▲2五飛としておいて依然として▲9四歩が残っています。その後、桂馬を取った後に▲2四桂が厳しい一手でした。

(上図からの指し手)
△1五飛 ▲同 飛 △同 香▲3二桂成 △1七歩成 ▲8五香 △2七と ▲8四香 △同 歩 ▲9三香成△同 玉 ▲9一飛 △9二歩 ▲9四歩 △8二玉▲9三角 △8三玉 ▲8一飛成

まで75手で先手の勝ち

以下は先手が端から丁寧に寄せ切りました。

投了図以下
△9四玉には▲8四龍、△7四玉には▲7五金までです。

この将棋の棋譜は以下から

後手番早石田に対する戦い方のまとめ

  • △8八角成▲同銀△2二飛の切り返しは早石田の常とう手段ですが、▲2三歩から冷静に対処しましょう。
  • 途中、△4五角という手が気になりますが、▲6五角の切り返しがあるので大丈夫です。
  • その後は▲3五飛を軸として、左右から細かく攻めをつないでいきましょう。

参考棋譜

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