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第一回 矢倉の問題集

はじめに

矢倉はかつては相居飛車戦で最も指されていた戦型でアマチュア間でも人気の高い戦型でした。

現在はその主流の座を角換わりに受け渡していますが、コンピュータ将棋間では今でも指されており今後再び多く指されるようになるかもしれません。

今回から矢倉の将棋を問題形式で学んでいきたいと思います。

第一回 矢倉の問題集

説明

問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
また、「説明」の部分をクリックorタップするとその問題の概要が表示されます。

問題その1

https://shogi.io/kifus/237377

開始日時:2019/03/06 16:22:33
棋戦:R対局(早指2)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3336)

先手が▲8八玉として入城した局面ですが、後手の角筋に入ったので次の一手で仕掛けます。

△8五桂(下図)が仕掛けの一手です。

以下▲8六銀に△6五歩と攻め、▲9一角成ならば△6六歩▲同銀△同飛▲同金△同角▲9八玉△3九角成(参考図)と進め後手有利です。

本譜は▲8六銀△6五歩に▲8五銀としましたが以下△同歩▲7三角成△6六歩▲同銀△同飛▲同金△同角▲7七桂△2二玉(参考図)として後手優勢です。

問題その2

https://shogi.io/kifus/237378

開始日時:2019/02/18 01:24:52
棋戦:R対局(15分)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3331)

△6七歩成▲同金右と進んだ局面です。

ここで厳しい一手があります。

△6三香(下図)が田楽刺しで厳しい一手です。

以下▲8一桂成には△6四香▲6六歩△8九馬(参考図)で後手優勢です。

△6三香に本譜は▲5五角としましたが、以下△6七香成▲9九角△8七飛成(投了図)

まで48手で後手の勝ちとなりました。

問題その3

https://shogi.io/kifus/237379

開始日時:2018/10/27 20:53:12
棋戦:R対局(早指2)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3208)

△9六歩▲9八金と進んだところで、もう一押しで攻めが決まる局面です。

次の一手は?

△6四角(下図)が強手です。

以下▲同銀に△8七歩成▲同金△8六歩(下図)と進んでダンスの歩で先手陣を切り崩します。

上図以下、▲同金△同飛▲7八玉△9七歩成▲8九香△8八金▲6八玉△6四歩(下図)と進んで後手勝勢です。

問題その4

https://shogi.io/kifus/237390

開始日時:2018/10/27 23:16:10
棋戦:R対局(早指2)
先手:JKishi18gou(3208)
後手:後手

先手が米長流急戦矢倉のような構えですが、ここで好手があります。

▲6五銀(下図)が機敏な動きです。

以下①△8四飛には▲6六角、②△7二飛には▲5五歩△同歩▲同角△6四歩▲5四歩(参考図)で先手有利です。

本譜は▲6五銀に対して△8六歩▲同歩△同飛としましたがそこで▲4五歩(下図)でうまく戦機をとらえました。

以下△8四飛には▲8七歩△7五歩▲6六角で先手の模様よしです。

本譜は▲4五歩に△同歩▲同桂△4四銀右▲3三桂成△同角▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲7四銀(下図)と進み先手優勢です。

問題その5

https://shogi.io/kifus/237392

開始日時:2018/10/10 20:47:07
棋戦:R対局(15分)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3182)

先手が▲6八金引とした局面です。ここから後手にうまい攻め筋があります。

△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲7七玉△8五銀(下図)がうまい攻め筋でした。

△8五銀には▲同銀と取るよりないですが△同飛(下図)で後手の攻めが決まっています。

仮に①▲8六歩とすると△8七桂成(参考図)で3五の角を素抜く筋があります。

また、②▲7六玉という手にも△6七桂成▲8五玉△7八成桂(参考図)で先手は後手の攻めを受け切るのが困難です。

(本譜局面図再掲)

△8五同飛に本譜は▲7六銀としましたが、△8六銀▲8八玉△8七桂成▲7九玉△7八成桂▲同金△3五飛(投了図)

まで86手で後手の勝ちとなりました。

先手矢倉流行の条件は?

はじめにでも触れましたが、現在先手矢倉は時折指されてはいるものの流行しているとはいえない状況です。

今後先手矢倉が流行するには後手からの急戦策にうまく対応できるかが重要だと思います。

矢倉が流行していた90年代~00年の間は後手番の急戦矢倉はそこまで有力視されてはいませんでした。

しかし、現代では先手矢倉に対しては少しの隙でもあれば後手は急戦矢倉を狙う将棋が多いです。

あの藤井聡太七段も先手矢倉に対しては急戦模様で戦うことが多いです。

以前に比べて後手の急戦矢倉はバリエーションが増え、先手としてもそのすべてに対応するのは大変です。

ですが、しっかり受け切ることやうまく反撃をして勝つ将棋もあるので先手矢倉がダメというわけではありません。

今後も先手矢倉VS後手急戦矢倉は指され続けていくでしょう。

その戦いでうまく先手が勝てるようになればまた先手矢倉は流行すると思います。

第二回に続く。

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