角換わり▲4五桂速攻の攻めをつなげる問題集

はじめに

角換わり▲4五桂速攻は序盤早々から▲4五桂と跳ねて相手陣に襲い掛かる速攻策です。

参考記事

参考 角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その1コンピュータ将棋研究Blog

▲4五桂速攻は相手陣をよく見て、桂馬を跳ねるのが成立するのかしないのかを判断する必要があります。

今回の記事では問題形式で▲4五桂速攻の局面を集めてその攻め筋を学んでいきたいと思います。

角換わり▲4五桂速攻の問題集

問題その1

開始日時:2018/05/15 23:34:09
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3173)
後手:後手

序盤の何気ない局面のようですが、後手の△7二銀・△5二金がややバランスが悪い形なので、ここで仕掛けます。

ここから▲4五桂(下図)と仕掛けました。

▲4五桂に対して△2二銀と引くのは以下▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲2三歩△同金▲同飛成△同銀▲7一角△8三飛▲8二金(手順最終手)と進んで先手の攻めが決まります。

本譜は▲4五桂に対して△4四銀と上がりましたが、▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛△4一玉▲6六角△6三銀▲4四飛△同歩 ▲同角(手順最終手)と進んで先手の仕掛けが成功しました。

※この将棋の棋譜は以下から

問題その2

開始日時:2018/05/19 02:26:19
棋戦:R対局(早指2)
先手:JKishi18gou(3177)
後手:後手

(上図からの指し手)
▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩▲3四飛 △4二玉(下図)

後手は△7二銀と上がっているので5三の地点が薄いです。よって先手は▲4五桂として果敢に速攻を掛けます。

△4二玉まで進んでここからどう攻めをつなぐでしょうか。

▲1五角が攻めをつなげる急所の一手です。これに対して△3三桂と受けると以下▲同桂成△同銀▲同飛成△同金▲3四桂△3二玉▲2一銀(手順最終手)と進んで攻めが決まります。

本譜は△4一玉と引きましたが、▲3二飛成~▲4二金と攻め込んで先手優勢となりました。

※この将棋の棋譜は以下から

問題その3

開始日時:2018/05/19 14:12:02
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3177)
後手:後手

後手が△6三銀と上がった局面ですが、居玉で5三の地点に駒が利いていないので危険でした。

(上図からの指し手)
▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲3四飛 △2五角(手順最終手)

後手は△2五角と飛車取りに角を打ちましたが、ここで先手に鋭い一手がありました。

ここから▲8一角(下図)が一撃必殺の鋭手でした。

▲8一角に対して①△同飛は▲3二飛成、②△5二金も▲3二飛成があります。

③△5四銀には▲5三桂不成△同銀▲5四角成△同銀▲同飛△4一玉▲6四飛(手順最終手)として先手の攻めが続く形です。

本譜は▲8一角に対して△3四角としましたが、以下▲6三角成 △5二金▲7三馬(手順最終手)と進んで先手大成功となりました。

※この将棋の棋譜は以下から

問題その4

開始日時:2018/05/21 06:36:19
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3192)
後手:後手

先手が▲4五桂を仕掛けた将棋の中盤の局面。ここから3手一組の決め手があります。

▲同桂成 △同 銀 ▲8四桂(下図)で後手の飛車を捕まえることができました。

後手が△8五歩+△7二銀型の場合このような攻め筋もあります。

※この将棋の棋譜は以下から

問題その5

開始日時:2018/05/28 05:23:49
棋戦:R対局(早指2)
先手:JKishi18gou(3206)
後手:後手

後手が△2五角と飛車取りに角を打った局面。後手が△8一桂型なので違う攻め筋を考えます。

ここから▲4四飛 △同 歩 ▲5三桂成 △5二銀 ▲1五角(手順最終手)と進みました。

▲4四飛~▲5三桂成も▲4五桂速攻では頻出する筋です。

△5二銀には▲1五角が相手の歩切れをついた厳しい一手です。

▲1五角に対して△2四飛と受けましたが、▲同角△同歩▲2二飛(下図)が決め手となりました。

※この将棋の棋譜は以下から

角換わり▲4五桂速攻のまとめ

  • △7二銀+居玉は5三の地点に利きがないので▲4五桂速攻が決まりやすいです。
  • 先手の攻め筋としては▲1五角や▲4四飛~▲5三桂成が頻出の筋となります。
  • その他、相手の陣形をよく見て隙がある場合は積極的にとがめにいきましょう。

参考書籍

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