はじめに
第二回に引き続いて対振り飛車elmo囲い急戦の将棋を問題形式で学んでいきます。
第二回 対振り飛車elmo囲い急戦の問題集elmo囲いは右金を仕掛け段階でどのように配置するかも重要なところです。
第三回 elmo囲い急戦の問題集
問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
問題その1
開始日時:2018/08/16 15:19:14
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3237)
後手:後手
▲7五桂に△7二金寄とした局面です。
後手陣の急所をつく手順があります。(5手)
▲8四銀 △同 歩 ▲5一龍 △同 金 ▲6五角(下図)が8三の地点に利かしつつ、龍取りの厳しい手順です。
以下は△4六龍 ▲8三桂打 △同 銀 ▲同桂不成 △同 金 ▲同角成 △8二銀▲7二金(投了図)までで見事に寄せ切りました。
問題その2
開始日時:2018/08/19 08:47:45
棋戦:R対局(早指)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3237)
仕掛けから一直線の駒の取り合いとなり、先手が▲7二飛とした局面です。
次の一手は?
△9四角(下図)が攻防の角打ちです。
7二の飛車取りと△5八角成~△3九銀を狙っています。
△9四角に対して本譜は▲7八飛成としましたが、以下△3九銀 ▲同 金 △同角成▲同 玉 △6六桂(投了図)までで後手の勝ちとなりました。
問題その3
開始日時:2018/08/24 19:46:41
棋戦:R対局(早指)
先手:JKishi18gou(3239)
後手:後手
▲4四歩に△同金と取った局面です。
攻めの足掛かりを作ります。
▲4六歩(下図)が次に▲4五桂を見せた一手です。
▲4六歩に対して△4一飛は▲4五桂△4二角▲2四歩△同歩▲5四歩(参考図)で攻めが決まります。
△同歩、△同銀は▲4四角、△同金は▲1一角成があります。
▲4六歩に対して本譜は△3二飛としましたが、やはり▲4五桂(下図)で先手の攻めが続きます。
▲4五桂に対して①△2二角は▲2四歩、②△5一角は▲5三桂成、③△4二角は▲2四歩△同歩▲5四歩があります。
本譜は△同 金と取りましたが、以下▲同 歩 △4二飛▲2四歩 △同 歩 ▲2三金(下図)と進んで先手勝勢です。
問題その4
開始日時:2018/09/17 05:04:24
棋戦:R対局(15分)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3254)
後手が△4四桂として次に△3六桂を狙ったのに対して、先手がそれを防いで▲6六角とした局面です。
ここで返し技があります。
△9三角(下図)が7一の飛車取りと6六の角に当てた攻防の一手です。
以下は▲同角成のタイミングで△3六桂と跳ね、▲3七玉 △9三桂 ▲6六角 △4四歩(下図)と進み先手陣がかなり不安定な形となり後手優勢です。
問題その5
開始日時:2018/09/17 20:23:09
棋戦:R対局(早指)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3254)
先手三間飛車の出だしから後手が△6五歩と仕掛け、先手が6筋に飛車を移動した将棋の中盤の局面です。
▲6六同銀に対してどのように攻めを組み立てるでしょうか。
△6四歩(下図)が次に△6五桂をみた一手です。
以下、▲3六歩 △6五桂 ▲同 銀 △同 歩 ▲同 飛 △7七角成 ▲同 桂 △8六飛 ▲8五飛 △同 飛▲同 桂 △7八飛(下図)と飛車を先着して後手有利となりました。
本譜の△6四歩以外では、△6五歩や△3三角も考えられ一局です。
elmo囲い急戦のワンポイント講座
・対振り急戦は右桂の活用が大事
上図は後手が△2七飛と打った局面です。
ここから▲3七桂(下図)が銀取りかつ、盤上の右桂を活用する味の良い一手です。
△2九飛成として桂馬を取られながら龍を作られる展開はできるだけ避けたいところです。
▲3七桂と跳ねることができないかを考えるようにしましょう。
参考棋譜
suimon
第四回に続きます。
参考書籍