はじめに
前回に引き続いて対振り飛車elmo囲い急戦の将棋を問題形式で学んでいきます。
対振り飛車elmo囲い急戦の攻めをつなげる問題集elmo囲いは金銀の連結の良さが特徴で、中盤以降その長所が現れてきます。
第二回 elmo囲い急戦の問題集
問題形式となっています。「以下の進行」の部分をクリックorタップすると解答を見ることができます。
問題その1
開始日時:2018/04/04 01:04:29
棋戦:R対局(早指)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3238)
先手が▲3四桂と打った局面です。
攻めるか受けるかどちらでしょうか。
△6九飛(下図)と攻めるのが好判断です。
後手の囲いが△4二銀・△4一金型の場合は▲2一銀から後手玉が詰んでしまうので受けなければいけない局面でした。
本局はelmo囲いなのでこの局面では詰み筋がありません。
よって攻めれば勝ち筋です。
本譜は△6九飛以下、▲4九銀打 △3九角成 ▲同 玉 △4九と ▲2八玉 △2五桂▲2六歩 △3九銀(下図)と進んで後手の勝ちとなりました。
問題その2
開始日時:2018/05/06 00:34:15
棋戦:R対局(15分)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3146)
△8五飛に▲7八銀と引いた局面です。
ここから攻めをつなげる手段があります。
△5五歩(下図)が継続の攻めの手段です。
△5五歩に対して▲同歩は△同飛▲5六歩△同銀▲同金△5七歩▲5五金△5八歩成(参考図)と進んで後手優勢です。
本譜は▲6五歩 △5六歩 ▲同 金 △同 銀 ▲同 飛と進みましたが、そこで△3三桂(下図)で後手が指しやすい将棋です。
後手は△6八角成や△6五飛が楽しみです。
問題その3
開始日時:2018/05/11 23:22:47
棋戦:R対局(15分)
先手:JKishi18gou(3165)
後手:後手
先手の勝ち目前の局面です。
どのようにして決めますか。
▲1一飛成(下図)が次に▲8六香をみた一手です。
以下、△2八と ▲8六香 △8五桂 ▲同 香 △同 玉 ▲7七桂 △7六玉 ▲8八桂(投了図)までで先手の勝ちとなりました。
△7五玉に▲4八角で詰みとなります。
問題その4
開始日時:2018/05/17 03:50:39
棋戦:R対局(早指)
先手:先手
後手:JKishi18gou(3176)
△7六飛に▲4八金とした局面ですが、ここでは決め手があります。
△6七歩(下図)が焦点の歩で決め手です。
①▲同飛は△7八飛成、②▲5八飛は△6六飛があります。
本譜は▲同 金と取りましたが、△7九飛成 ▲6九歩 △8九龍(下図)と進んで龍を作ることに成功しました。
問題その5
開始日時:2018/06/19 14:54:31
棋戦:R対局(早指2)
先手:JKishi18gou(3241)
後手:後手
いろいろな手が考えられるところですが、本譜は積極的に攻める手段を選びました。
▲7一角成 △同 銀 ▲4四歩(下図)が積極的に攻める手順でした。
▲7一角成では、▲5三角成や▲5七金でも先手有利です。
その中でも▲7一角成は最も攻撃的な一手で、角と相手の守り駒の金を交換するのは有力な筋です。
△同銀のあと、▲4四歩も好手で次に▲4三歩成を狙っています。
それを防いで本譜は△4二飛としましたが、以下▲6一金 △8二銀打 ▲5一金 △同 金 ▲5三角 △7二飛 ▲4三歩成(下図)と進んで先手優勢となりました。
elmo囲い急戦のワンポイント講座
・右金が定位置(先手4九、後手6一)の場合、相手の飛車成りがない
上図は▲2四歩に△同歩とした局面です。
ここから▲3四銀 △同 飛 ▲2三銀(下図)が▲4九金型を生かした攻めです。
仮に先手の右金が5九の場合、△3九飛成▲2四飛△3三角で後手勝勢となります。
たった一マスの違いですがその後の展開が大きく変わるので注意しましょう。
第三回に続きます。
参考書籍